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想いを託して 蓮の連作01
朝早い蓮池に立つと、かすかにポンと音がし、蓮の花が咲くというお話があります。何年も、そしてその時期は何日も、蓮の花との対話を求めて通いました。蓮の花は4日~5日にかけて4回程度、日の出とともに開き、太陽が南中するころに閉じます。始めの頃の蕾は強い意思を表すかのように力強く見えます。回を重ねるほどに蕾は大きく開き花弁は悟りを開いたかのように柔軟な花弁となっていきます。
開いた花の中には虫たちが行き来をし、やがて蓮の種となる小さな種子が生まれてきます。その光景を見ていると、人の命の一部始終があるような気がしてきました。そんなある日の朝、確かに聴きました。間違いなくあのかすかにポンと言う音を聴いたのでした。確かめて周りを注視しても蕾から咲いた花はありません。あるのは花弁を大きく開いた蓮の花が揺れていました。そしてもう一度あの音がしました。
そうです私の目の前でした。大きな花弁が一枚、大きく開く蓮の葉に落ちました。花開く勢いのある時のものではなく、花の役目を終えて種子たちが育つその時の儀式の音だったのです。命のバトンの音だったのです。気持ちは何かの答えをもらったような清々しくもあり、抒情的でもあり・・・・これが言うところの物の哀れか、はたまた侘び寂びと言うものなのでしょう・・・・か。
目視した私は感ずるものが強く暫く身動きが出来ませんでした。
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