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タストヴァン
諸説あるのですが・・・ソムリエの仕事とはですね・・・・と、友人が話し始めます。そもそもソムリエとは日本で言うと御毒見役なんですよと・・・中世ヨーロッパは十字軍の人の移動には水か不可欠です。その水も時と共に飲めなくなります。そこで大量のワインを持参しての遠征となります。もしもそこに毒が入っていたらと大変な事です。それを管理する人を飲み物を管理する人と言う意味でソムリエと呼ばれたそうです。タストヴァンは銀で出来ています。毒物は酸で出来ていますから即座に変色します。樽に寝かせたワインは蔵の壁の高いところに開いている小窓から差し込む月明かりで、タストヴァンにそそいだ白ワインをかざし、赤ワインは蝋燭の光に照らしてそのワインとしての熟成度を観ていたと言います。いつしかソムリエは大切なお客様をもてなすために一番飲み頃になったワインを提供する役割となっていきましたと・・・このタストヴァンは17世紀初めのボルドーの北側に位置するマルゴー村の職人たちが使っていたものです。もうお分かりかと思いますそうです、Château Margauxです。当時は「ラ・モット・ド・マルゴー」の名で呼ばれていました。このタストヴァン達は今静かにトアル建物の中に静かに眠っています。
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